大好きな漫画から得たヒント!
NHKでアニメ化もされている「魔入りました!入間くん」は、私の大好きな漫画作品の一つです。
この作品のあらすじを簡単にご紹介すると、人間界から魔界へと連れ去られてしまった主人公・鈴木入間が、そこで出会う悪魔の仲間たちと共に様々な経験を積みながら成長していく物語です。「魔界」や「悪魔」と聞くと、一見しておどろおどろしい印象を受けるかもしれませんが、実際にはとてもハートフルな内容になっています。愛らしいキャラクターたちが織りなす、笑いと涙に溢れた素晴らしい作品です。
単行本第32巻では、悪魔学校(バビルス)に教師として赴任したオペラさんによって、主人公の入間くんをはじめとする問題児(アブノーマル)クラスが過酷な特訓を受けるエピソードが描かれています。実習の内容は、最小限の魔力のみを使い、険しく切り立った崖を登りきるという非常に厳しいものです。入間くんたちは、物質を変化させる「チェルーシル」や重力を操る「フラクタル」など、限られた四つの魔術を巧みに使い、仲間と協力しながら山頂を目指します。なお、山頂ではオペラさんとシーダ先生が、悠々とお茶を楽しみながら彼らの到着を待っています。
山頂が目前に迫る中、彼らはさらなる難所に直面します。そこは魔術の効果がわずか6秒で消失してしまうという特殊な崖でした。問題児クラスの面々は、物質変化魔術「チェルーシル」で壁面に足場や突起を作り出し、長大な壁を攻略しようと試みます。しかし、作った足場がすぐに消えてしまうため、間髪入れずに「チェルーシル!」と呪文を唱え続けながら、必死の思いで登り進めることになりました。
山頂でお茶を嗜んでいたオペラさんの耳には、崖下から「チェルーシル!」という呪文が何度も響いていました。問題児クラスの面々は、幾度となく落下しながらも必死に挑戦を繰り返しています。ところが、あんなに騒がしかった呪文の声がある瞬間に途絶え、あたりは静寂に包まれました。
静寂に包まれた山頂に、ついに入間くんたち問題児クラスの全員が姿を現しました。オペラさんは一瞬、彼らが崖下へ脱落してしまったのかと考えていましたが、生徒たちはボロボロになりながらも登頂を果たしたのです。 到着するやいなや、クラスの面々はオペラさんのあまりのスパルタぶりに猛抗議を始めます。
オペラさんは彼らの疲れ切った様子を見て、「よほど大変だったのですね」と少し揶揄うように問いかけました。 ある生徒が「意識が飛ぶかと思ったわ、最後は超必死で……」と漏らすと、オペラさんはさらに重ねて尋ねます。「呪文を唱えるヒマもないくらい?」
その言葉に、生徒は「そうそう! 呪文なんて言っている暇は……」と言いかけて、ある重大な事実に気づきます。最後、自分たちは一度も呪文を口にすることなく魔術を使い、この崖を登りきっていたのです。
「そういえば、みんな・・・呪文を唱えていなかった……?」
驚愕する彼らに向かって、オペラさんは確信に満ちた声で告げました。「その通り。それこそがまさしく『無口頭魔術』です」
「無口頭魔術」とは、言葉を発さずに魔術を発動させる高度な技術です。 本来であれば膨大な時間と反復練習を必要とするこの技術を、オペラさんは極限状態の試練を与えることで、わずか一日で彼らの体に叩き込んだのでした。
「意識的に魔術を使っているようでは半人前……」オペラさんの確信をつく一言がバーンと出てきます。
「意識的に魔術を使っているようでは半人前・・・」
講義の際、塾生の方から「施術中、クライアントにエネルギーを流そうと意識しているのですか?」という質問をいただくことがあります。
講座では、自分からエネルギーが出ている状態を実感してもらうため、あえて様々なポイントを意識する練習を取り入れています。そのため、このような疑問を抱くのは至極当然のことと言えるでしょう。
しかし私自身は、施術にあたって「エネルギーを流そう」と力んだり、気を集中させるための特別な儀式を行ったりすることはありません。
私自身の感覚としては、施術やセッションにおいて「仕事をする」という意識が芽生えた時点で、エネルギーは自ずと放出されているものだと捉えています。
これは日常の「歩く」という動作に似ています。目的地へ向かおうと決めたとき、私たちは左右の足の運びや手の振り方をいちいち意識してコントロールすることはありません。それと同じように、目的が明確であれば、エネルギーの発露もまた、無意識のうちに行われる極めて自然な挙動となるのです。そして、極力自然に近い方が、氣エネルギーの発動は滑らかに力強くなります。
心閑堂の塾が目指す到達点は、言葉を介さず、かつ意識的な努力も必要としない「無口頭整氣療術」ならびに「無意識整氣療術」の体現です。塾生の皆さんには、どのような場面でも自由自在に氣を発動できる術を習得していただいています。一人ひとりが今後どのような成長を遂げていくのか、私自身、期待に胸を膨らませています。
崖は登らせませんけどね(笑)










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